2月にコブハクチョウの越冬期調査をしました。千葉県北部などで外来のコブハクチョウが増えていて、そのモニタリング調査として行っているものです(参考 コブハクチョウ調査)。調査は手賀沼周辺、印旛沼周辺、根木名川周辺、利根川沿いで行っています。このうち根木名川周辺などはこれまでにコブハクチョウが記録されたことがない場所ですが、モニタリング調査の定点としています。今後もし分布が広がったときに、いつまでいなかったか、どう広がったかがわかるようにするためです。
冬の調査は実施できていない年も多く歯抜けのデータなのですが、この冬の調査では過去と比べて特に手賀沼周辺での個体数が大幅に少なくなっていました。

最近は印西市など手賀沼周辺の各市で擬卵交換などによる繁殖抑制の対策が多くされるようになってきていて、効果をあげている可能性があります。また、以前と比べると給餌がされている場所や量も少なくなってきていることも効いているかもしれません。ただし、調査は千葉県北部でしか行っていないので、他の場所に多くの個体が移っている可能性もあります。もし、近隣でコブハクチョウの生息情報をご存知の方は教えていただけるとありがたいです。関係する自治体への情報提供等を続けていきたいと思います。

銚子では1泊して、海の鳥を少し観察しました。オオハム、ヒメウ、シロカモメ、アカエリカイツブリなど、銚子らしい海鳥の探鳥も楽しんでから折り返し調査をして帰りました。
