秩父演習林の巣箱に温度ロガーを設置してきました

先週水曜に、東大の秩父演習林に設置している巣箱に温度ロガーをつけに行きました。

この巣箱に入るのはヤマガラです。ヤマガラが抱卵を始めると卵が温まり、巣内の温度も高くなります。温度ロガーを使ってその温度変化を記録し、その巣箱で繁殖したか、繁殖が成功していつ巣立ったかもしくはいつ失敗したかを知ることができます。温暖化によって気温が高くなる時期が早くなるとそれに伴ってヤマガラの繁殖時期も早くなるのではないか、繁殖時期が早くなって繁殖成功度は変わるのかどうかを知るために、モニタリングを続けています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/birdresearch/10/0/10_F21/_article/-char/ja/

温度ロガーを設置した巣箱。底面に置いた白いものが温度ロガー。上面にあるのはセンサーカメラ。営巣の様子や営巣に失敗する原因を調べるために、2台だけセンサーカメラも設置しています。


全部で12箇所の巣箱にロガーを設置してきました。

設置の様子。前日に雪が降って、一部には雪が残っていました。
ヤマガラの他にイカルやシメの声を聴きながら設置作業を進めます。ヤマドリも3羽いました。
長年使った登山靴がだめになったので今回から新しい靴です!
マヒワが林道に降りて採餌していました。日陰で写真もこんな感じにしか映らず、何を食べているのかわかりませんが、位置情報と日時を食性データベースに記録。
帰り道の道の駅で、ツバメの糞受けを設置してくれているので状況を確認。近くでツバメが飛び回っているものの、まだ巣には戻っていなかったので季節前線の初認とはならず。

今回設置したデータロガーとカメラはこの場所でのヤマガラの繁殖が大体終わる梅雨明けに回収に行く予定です。その時にまた続編を報告します。