シロチドリの小冊子をいただきました

 『砂浜の、すみっこで シロチドリの観察日記』という小冊子をいただきました。
 冒頭に学術的な記録ではないとの断りがありましたが、筆者の孤伏澤つたゐさんが、毎日のように砂浜に向かい丁寧に対象を見つめ続ける姿勢が端々から伝わってきます。その態度は科学から遠くないように感じました。その観察の日々が読みやすく散文調にまとめられています。実際に観察し、思考をめぐらせ、彼らの行動にどのような意味があるのか考えたり、感じたりすることは、自然を眺める楽しみの一つだと思います。
 「彼らのことを深く知りたいけど、彼らのすばらしさを伝えたいけれど、邪魔はしたくない。」その揺れは、観察者が避けて通れない葛藤かもしれません。人という存在が彼らにとってどう映るか、自然での身の置き方に迷う様子に共感しました。距離を測り続けるその誠実さは、筆者のやさしい輪郭を想像させます。

バードリサーチのシロチドリページも参考にしていただいているそうです。

書店等では扱ってないようです(?)。ネットなどで探してみてください。

(守屋)