東白川村にしばらく滞在し、現地の森林組合の方に案内もしてもらいながら、あちこち林道を走りまわってきました。宿の方によると「初雪」が降ったばかりで、北斜面には雪が残っていましたが、天気にめぐまれて快適でした。
外から見ていると同じように見える森。冬の今は、落葉樹の葉は枯れて茶色く、スギ、ヒノキ、マツなどの森は緑ぐらいにしか見分けられませんが、林内に入ってみると環境には違いがあります。繁殖している鳥類相をイメージしながら、来春、どこで鳥を調査したらよいか、なかなかに悩みました。調査地点の選定が今回のミッションです。
森林組合の方と話をしながら、どういう調査設計にすれば、FSC認証の森の鳥の生息状況を評価できるか、将来への提案ができるデータが取れるか、イメージを膨らませて。。やってみないと分かりませんが、良い感じに選べたのではないかと思います。
印象としては、ササの繁茂した針葉樹林が主要な森林で、広葉樹が少し混じっていること。水が豊富で沢が多いことが特徴のように感じました。鳥の少ない植林地というより、ウグイスやミソサザイの多い賑やかな森が想像できます。針葉樹林(人工林と天然林含む)の下層植生の違いで3区分、広葉樹がそれなりに入っているモザイク状の林を1区分、それぞれ4地点ずつ選定しました。来春の調査の際は、岐阜や愛知の会員の方にご協力いただけたら、と思っています。その時はよろしくお願いいたします。