12月3-5日に、韓国のチャンウンで開かれた「慶尚南道教育町ツバメ教育プロジェクト」の会合に招待してもらいました。慶尚南道は韓国南部の「道」で、よく知られている都市では釜山市もここに含まれています。
初日に宿泊したのはラムサール条約湿地の牛浦のそばで、翌4日は夜明け前から歩き始めて湿地の向こうの山から登る朝日を見ました。そこから見下ろせる湖には数千羽のヒシクイ(ちょっと自信がないですが、オオヒシクイのようでした)のねぐらがあります。高い位置からガン類のねぐらを見られる場所は日本にはないので、これは珍しい光景でした。マガンも少数いましたが大半がヒシクイだったのは、水田が少ない地域なので落ち籾への依存度が低いヒシクイが多いのかもしれません。牛浦にはトキの繁殖施設もあり、日の出を見ている場所の向かいに大きな飛行ケージがありました。写真で手前の水面にいるのがヒシクイです。
そして午後は昌原市でツバメ会議です。私はツバメ市民参加調査の事例として季節前線ウォッチのツバメ調査と、その分析で可能になった初認日予想について発表をしました。韓国でも初認調査が行われていて、通訳してもらいながらで完全には分からなかったのですが、数年で数千地点のデータが溜まっているようです。お互いの初認データを共有してツバメ前線を描いてみようという相談をしました。(神山和夫)