小佐渡調査1回目 調査後にクルミ割り観察

モニタリングサイト1000陸生鳥類調査の越冬期調査のスタートで、小佐渡サイトに行ってきました。

前日にトキもみました
国仲平野の加茂湖から見る大佐渡山地

国仲平野から見ると、山の上の方は雪が積もっている様子。でもそれほど高いところまで行かない小佐渡の調査定点はまだ全然雪がありませんでした。冬の調査なのでバッチリ防寒していったのに、むしろ調査始めから暑くなってネックウォーマーを外して調査開始。繁殖期の調査は4時すぎから開始ですが、越冬期の調査は8時から開始なのでゆっくり始められます。

小佐渡サイトの一番奥にあるE地点の様子。朝の雪でわずかに白い程度。

調査開始時は曇り、それから雪が降り始め、気温が上がったのか、みぞれ、小雨と天気が変わる中で調査をしました。ヒガラがそれなりに降りてきていました。小佐渡は1回目の調査ではヒガラが少なくて、1月末か2月に行うことが多い2回目の調査ではヒガラが多くなります。積雪と低温で大佐渡山地から降りてくると思われますが、今回は前日までの日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の発生で荒天続きだったので早くに降りてきたのかもしれません。

11時すぎに調査が終わってから、帰りの船まで少し余裕があったので海沿いに島を回ってみました。沿岸にウミウやヒメウ、セグロカモメなどがいるのをときどき観察しつつ車通りのほとんどない道を運転していると、行く先の電線からハシボソガラスが飛び立ち、車道の上空で一瞬ホバリング、咥えていた丸いものをポロっと落としました。これは!硬いクルミを車に踏ませて割って中身を食べるやつだ!とピンときたので、よーし任せなさい と、速度を落として丁寧にクルミの上を通ってあげました🙌 狙い通り通れたようで、前輪からゴリっという音。踏めた踏めたと思って少し前方の路肩に停車して車内から後ろを観察します。クルミを落としたカラスは電線にとまって下を見ています。が、なかなか降りず、そのうちに飛んで林に入ってしまいました。車内とはいえ警戒させちゃったかな、、と思いつつ、一旦車を降りてクルミの様子を見に行ってみました。

あれっ!割れてない… 確かに踏んだと思ったのですが、軽の車だと割れないのかな。写真だけ撮って車に戻るころ、後ろからトラックが来て、バキィ!と見事にクルミを粉砕していきました👀これなら食べられますね。

バッチリ割られたクルミ

そのあとまた海沿いの道を運転していると、こんどは堤防の上でハクセキレイが何かをついばんでいるのを発見。近くには他にもハクセキレイが2, 3羽います。再び停車してしばらく観察。この個体は5分ほどもついばんでから飛び去りました。何を食べていたのかをみてみると…

またクルミ!

カラスの食べ残しでしょうか。奥に残った部分を食べていたようです。ふと見回すと、路上には割れたクルミの殻がたくさん。

黄色い丸が全部クルミの殻です。カラスが持ってきて車が割って、カラスの食べ残しをハクセキレイが食べる、面白い関係でした。