ミソサザイ活発 モニ1000秩父・大山沢調査2024_1

モニタリングサイト1000陸生鳥類調査のコアサイトとして毎年調査を行なっている秩父と大山沢の調査に行ってきました。昨年度まで植田さんが担当でしたが交代して初回の調査です。

最初は秩父サイトの調査。早朝の調査なので前泊します。今回は東大演習林の新しい宿舎をお借りしました。トイレやお風呂も綺麗で快適、よく眠れました。

3時すぎに起きて車で30分演習林内を移動し、4時前に調査の定点に到着。予報では前日の夜までで雨が上がるはずだったのですが、山の上はまだしとしとと雨が降っていました。4時になってもほとんど鳥が鳴かず。少し待ってから調査開始です。結局、調査の前半が終わるまで雨が続き、鳥のさえずりはかなり低調でした。後半は雨が上がって段々と賑やかに。調査終わりには混群で移動していたカラ類の採餌の様子を観察してから麓に降りました。

ゴジュウカラがシャクトリムシのような幼虫を捕まえたところ

翌日は大山沢サイトの調査。大山沢は沢沿いに山道を歩いた先に調査定点があります。この日は3時前に起きて徒歩で移動開始。真っ暗な山に時折ジュウイチの声がこだまします。薄明るくなってくると、沢沿いの森林に特徴的なマミジロやエゾムシクイの声も聞こえ始めます。一時期少なめだったというミソサザイは今年も活発にさえずっていました。険しい道に緊張しますが、奥の方の定点がある場所は地形がなだらかな良いところ。一番奥の定点調査を終えるとほっと一息、朝ごはんを食べて折り返し調査をします。

シオジという落葉広葉樹の大木が茂る気持ちのいいところです。モニタリングサイト1000では私たちが担当する鳥以外にも植生や地上徘徊性昆虫の調査もしていて、ところどころにある白いネットは落ち葉や落枝、種子などを回収するための調査器具です。

調査を終えて林道に戻ると緊張もいくらか解けて、オオアカゲラやエゾムシクイを機嫌よく観察しながら降りてきました。

いい写真です 。