藪の鳥は少ないまま…宮崎椎葉調査

カツ丼好きの皆様ご無沙汰しています。植田は3月末で退職し,調査は基本引きついだので,カツ丼報告はなくなっていました。しかし今回「行きにくい場所」ということで,調査のピンチヒッターを頼まれたので,5/14-15で宮崎の椎葉村まで調査に行ってきました。
2010年に最初の調査を行ない,5年ごとに調査をしている調査地なのですが,2回目の調査からは,シカの増加で下層植生が減ってしまっていて,藪の鳥が減ってしまっています。ほかの同様の調査地では,シカが好まない植物が藪を形成しつつあり,藪の鳥の回復も見られはじめていますので,椎葉はどうだろう,と期待していってみました。

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陽のさす開けた場所にはアセビの藪ができ始めていましたが,森の中はというと,以前よりさらにスッキリした林床になってしまっていました。

そのせいで,藪の鳥はさらに減ってました。2回調査するうちの1回目の調査をしただけなので,2回目の結果が加われた,これほどの現象ではなくなるかもしれませんが,それでも,いないなぁ,というのが実感です。それ以外の普通種はそれほど変化はありません。

一部にはシカ柵が設置されていますが,そこはしっかり笹薮があり,ウグイスやソウシチョウもいました。

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そして,今回のカツ丼はちょっとした変わり者でした。「中華風カツ丼」ようは中華丼の亜種ですね。カツは薄くて衣も薄くて固め。普通だと,硬いねぇというところですが,水っぽい中華丼の具とあわさると,ベストマッチな感じでした。変わり種には評価は甘くなってしまう傾向ありですが。
次回は6月上旬に行ってきます。

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