モニタリングサイト1000陸生鳥類調査の越冬期調査の2回目で、佐渡に行ってきました。雪の状況を見ながら日程を調整したので、調査前の未明に雨が降ったものの降雪はなく、平地はほとんど残雪も見られませんでした。これなら、と思って調査地についてみると・・・。
やたらと大きな枝が道に落ちていて、ちょっと進んではどけなければいけない状況で、調査地点までたどりつけません。この調査は、AからEまでの5地点を調査するのですが、A,Bの調査を終えて少し離れたC地点へ向かうと、ところどころに雪が残っていて途中から車では進めなくなってしまいました。
仕方がないので、そこからは徒歩です。もう、車では入らないところなので、良いのですが、さらに先へ行くと、倒木と一緒に落ちてきた枝が山積みです。おぉう。しばし、撤去作業に汗をかきます。大雪の影響でしょうか。。
鳥の方も少なくて、いるのはヒヨドリばかり。大型キツツキ3種はよく記録されたのですが、小鳥が少ない印象を受けました。1回目の調査で植村が例年だとヒガラは1回目に少なく、2回目に多くなるけど、今回はヒガラがそれなりに多かったと報告しています。が、今回の調査では記録できたものの、少なかったです。樹木だけでなく鳥たちにも大雪の影響が出ていたのでしょうか?
調査地の間には、かつて農地だった場所が少しだけあります。そんな場所で発見したのは、ヒヨドリの成る木。もといキウイフルーツが巻き付いている木です。十数羽のヒヨドリが一斉に飛び立ち、近づいてみると食痕がありました。市販されているのより小さくて丸いものの、実の数はまだまだたくさんあります。これだけあると、ヒヨドリは冬の間も食べものに困らなそうです。
調査票に記載した調査結果は、あとでデータにするために、入力作業をします。えんぴつや黒ペンで書くと、見づらいので、赤ペンで書くようにしているのですが、写真のペンが僕のお気に入りです。ところが、この子、調査中によく迷子になるんです。今年度の繁殖期と越冬期の調査の間で3回も迷子になりました。
調査が終わって次の調査地点に行く間に落としちゃうんですが、ペンを落としたことに気づくとかなり悲しい気持ちになります。必死になって探すんですが、けっこう見つからないものです。毎回、諦めた後にふとしたタイミングで発見し、嬉しくなります。今回も帰ってきてくれてありがとう。
高木憲太郎